ジオセントリック占星術の太陽という「個人の目的」と、ヘリオセントリック占星術の地球という「生まれてきた目的」はホロスコープ上では180度で対向しています。
人生においては、まず太陽が示す「個人の目的」を追いかけていきます。
そして、太陽が示す「個人の目的」を追いかけて、限界が来たときに、「生まれてきた目的」を示すヘリオセントリック占星術の地球が救いの手を差し伸べてくれます。
地球の助けを借りて、太陽の目的が果たされるとき、太陽だけでなく地球の目的である使命も果たしていることになります。
では、なぜ最初から、地球の目的である「使命」を目指さないのでしょうか。
太陽の目的とは、地球上で肉体を持って生きていくことを前提とした目的です。
地球上で肉体を持っていきていくためには、社会や地域、集団に合わせることが必要になります。
まずは生まれた家庭での、就学してからは学校や友人関係、社会に出たら会社でのルールがあり、それに合わせないと、生きていけないことを私たちは知っています。
多くの人は、幼い時期に自分の思い通りにできないことを知り、周りに合わせて自分の意思や行動を調整していきます。
「肉体を持って生きていくためには自分の思い通りにならないことがある」という地球での制約を踏まえた上での目的、それを太陽は示しています。
周りに合わせないと生命を保てないということが、直接地球の目的を目指すことができず、太陽の目的を経由していくことになる一番大きな理由です。
おそらく、幼いころには地球の目的をまだ意識していたのではないかと思います。
しかし、家庭や周囲の環境、人間関係などによって、そのままでは進めない状況になり、調整した結果が今の人生ということになります。
調整した結果の人生で起きている問題を、ジオセントリック占星術とヘリオセントリック占星術の両方を使ったハイブリッド占星術で読み解いていきます。
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