生きていると「うまくいかない」ことがたくさん出てきます。仕事、人間関係、健康、金銭、恋愛、家族…と考えだしたらきりがありません。
個々の問題の理由や原因はそれぞれだと思いますが、地球を中心にした天体もようを眺めると「うまくいかない」根本のところが見えてくるように思います。
トップ3と思われる理由をまとめてみました。
■「うまくいかない」理由その1 ~月(ツキ)があってゆれるから~
■「うまくいかない」理由その2 ~太陽がかたよっているから~
■「うまくいかない」理由その3 ~天王星が活きているから
■「うまくいかない」理由その1 ~月(ツキ)があってゆれるから~
月は約一ヶ月かけて地球を一周します。月の引力が地球に及ぼす影響により、月は人の感情や肉体と密接に関係します。潮の満ち引きは月の影響を受けますが、人間の身体にはたくさんの水分があるので人間の身体も同様です。
月の影響は「ゆれ」とか「波」という言葉でも表せると思います。感情は形のないものですが、形がないゆえに揺れやすいと言えます。
この「ゆれ」や「波」が「うまくいかない」と思ってしまう理由の一つです。「うまくいった!」と思っても、次の瞬間にはぶれる。「楽しい」体験をしたのに、すぐに悲しい出来事がやってくる。いつもおだやかで安定した状態でいられないのは、「ゆれ」があるから。
この「ゆれ」を象徴するのが「月」だとすると、月を知ることによって「ゆれ」と「波」の影響を知ることができそうです。
地球上の形あるものはすべて振動で出来ているので、地球で生きているかぎり「ゆれ」や「波」から逃れることはちょっと難しいかもしれません。ならば、逃れることはできなくても、うまく乗りこなす術を身に付けることで、ぶれをコントロールできるようになっていきます。
■「うまくいかない」理由その2 ~太陽がかたよっているから~
太陽系の惑星は太陽という恒星を中心にまわっているのですが、私たちは地球に生きているので、地球からの視点で宇宙を眺めています。
通常のジオセントリック※の占星術では太陽より大きな目標を土星が示しています。個人で完結する目標が太陽で、社会の中での最終的な目標が土星です。独り立ちするまでが太陽の管轄で、独り立ちした後、社会で成功するまでが土星の管轄ととらえるとわかりやすいでしょうか。
太陽系の中心である太陽の目標が土星よりも短い期間で達成されるというと、太陽が土星よりも小さい存在として扱われている印象が出てきます。なぜそうなるかというと、地球という特定の場所から見ているため、太陽という大きな存在のうち限られた面しか見えていないことが原因です。
本来の太陽(=ヘリオセントリック※の太陽)の限られた面しか表さないため、太陽が個人中心の目標の意味になります。そして、社会との関わりを考えたうえで目指すべきところは、太陽ではなく土星が受け持ちます。
ここまでは地球中心の視点でした。
ここで太陽の視点を取り入れると、生まれてきた使命が見えてきます。生まれてきた使命は太陽中心のヘリオセントリック占星術の「地球」として示されます。
太陽中心の視点での地球を知り、地球中心の視点での太陽と土星という人生のステージごとの目標を見つめることにより、進むべき方向を見極めていくことができます。
※ジオセントリックは地球中心の視点、ヘリオセントリックは太陽中心の視点です。詳細はこちらの「ハイブリッド占星術について」をご参照ください。
■「うまくいかない」理由その3 ~天王星が活きているから~
天王星は独自性を示す星です。
土星までの天体と違い、肉眼では見えないため望遠鏡が発明されたのちの1781年に発見された星です。
この星が示す独自性のイメージは「みんなちがってみんないい」という言葉と重なります。
また、天王星は革新の星といわれ、既存の制限や垣根を越えていきます。既存の価値観を見直し、新しいものを作り上げます。これは今まであった壁を壊すイメージです。
それまでの制限から解き放ち、新しいものを見せてくれますが、そのことで「うまくいかない」と感じる原因となっているような気もします。
というのは、たくさんの価値観があるために、自分がどれを選んだらいいか迷ってしまう場合が多々あるからです。
制限がある社会は、選択の自由があまりないかわりに、その制限を守っていれば安心が保障されることが多いです。制限がなくなると、自分で選択する幅が広がりますが、自分の選択に責任を持つことも必要になります。
そのため、自分が負うべき責任を意識したときに、自由に選べるたくさんの選択肢が見えていながら迷ってしまって決められないケースが出てきます。
ここで大切なのは、天王星と土星のバランスです。土星は規則や制限を象徴する星ですが、天王星の自由を考えたときに、土星をバランスよく活用することが、うまくいく鍵になると思っています。